お知らせ一覧

資本業務提携のお知らせ


この度、弊社株式会社海洋堂(以下、「海洋堂」)は、海洋堂の更なる成長・発展を実現する為に、
MSD企業投資株式会社(以下、「MSD」)と資本業務提携を行いましたのでお知らせいたします

MSDは、「日本企業の為の日本企業による投資事業を」というスローガンの下、三井物産株式会社、株式会社三井住友銀行、株式会社日本政策投資銀行(以下、「スポンサー3社」)が共同で設立した投資事業会社です。この度、海洋堂は、MSDと共に検討を重ねた結果、MSDの持つ知見や幅広いネットワーク・人材拠出によるサポート等が、海洋堂の今後の成長・発展を加速化する糧になるとの結論に達し、資本業務提携を行うに至りました。

「魂を込めた造形」といった、これまで海洋堂が貫いてきた信念は守りつつ、MSDと共に国内・海外の潜在的なファンを発掘する取組み、ワンダーフェスティバル等既存事業の進化などに取り組んで参る所存です。これからも面白い商品を世に出す企業として、取り組んで参りますので、今後の海洋堂に是非ご期待下さい。

 

 

-----------------------------------------


株式会社海洋堂 宮脇修一

 

今回、海洋堂よりMSD企業投資株式会社からの増資を受けるプレスリリースを発表させてもらいました。 これについて宮脇修一(海洋堂センム)よりコメントも発信させていただきます。

海洋堂が1964年に大阪・守口にプラ模型屋として創業されて56年が経ちました。

1960年代の終わりからプラ模型の新しいスタイル プラ模型に製作者の作家性を加えて仕上げるスタイル「アートプラ」 プロの模型製作者が使うための専用工具の開発、1982年から始まるガレージキットフィギュアの製造販売、1997年からの秋葉原でのフィギアショップのオープン(これによって今の秋葉原のオタクとしての聖地誕生のきっかけになったと思います) 、1997年から中国生産によるアクションフィギュアの製造販売、1999年からお菓子のおまけフィギュア・チョコエッグ・日本の動物コレクションから始まり ドリンクキャンペーンやトレーディングフィギュアなど、今につながるリアルミニチュアフィギュア市場の創設 、2006年にはリボルテックから始まった可動フィギュアの世界 模型、ホビー、フィギュア業界で色々な新しいことを行い続け、1992年からはワンダーフェスティバルの開催も引き継ぎ、現在のイベントの成功へとつながっております。

また、1980年代後半からの恐竜を中心とした博物館の展示模型の製作や、2001年から始まる日本から台湾、上海等での公立美術館での海洋堂展示会の開催、滋賀県長浜市の海洋堂フィギュアミュージアム黒壁、高知県四万十町の海洋堂ホビー館四万十、海洋堂かっぱ館などの博物館の設立。まだまだ行ってきた事はいっぱいありますが、それらの中心になって海洋堂の価値を高めているのが 海洋堂が生み出す全ての作品に原型製作者、造形作家の名前が入っていると言うことです。 このコンセプト、ポリシーが海洋堂を他のフィギュアや、模型、トイメーカーと一線を画すところであると思います。 そのような試みを続けてきていることによって、海洋堂という会社の評価は私が思っているよりも大変高く、古くは1990年頃から最近まで、買収や乗っ取り騒ぎ、M&A、上場話…いやまぁ数え上げたら枚挙に暇がありません。 それが昨年の春、ひょんなきっかけで海洋堂も増資を受けませんか?というご提案を受けました。

まぁ海洋堂は胸を張ってしっかり儲けてますよ、とは言えませんが、だからといって傾いて潰れかけです。と、いうこともなく、 これまでもいろいろな増資や融資、上場の話はお断りというか、取り付く島もない位の対応をしてきたのですけども、今回の仲立ちをしていただいた方が私の信頼に足る方で、海洋堂の館長やセンムにお金を持ってもらって、もっと面白いことをやりましょうよ!と言う話を受けて、今回のプロジェクトを検討してみました。 普通に考えたらメリットも無いところにお金を出してくれることなどありません。 お金を出して会社を自分のものにするというのがまぁ正しい買収の手口です。

そこのところが私にとって最も疑問を持つところで、なんでこんな海洋堂にお金を出してくれるのですか、という質問に対してMSDさんは 「海洋堂の持つポテンシャルは今よりもっと高い価値があると思うので、そこにお金を出すことによって、自分たちにとっても素晴らしい仕事、出資になる」という、普通で考えたらそんな上手い話に乗るなんて 詐欺と一緒ですやんと言うツッコミが入るような良いお話だったのです。 まずこちらが出した条件として海洋堂は館長、センムというある意味“国王”と呼べるキャラクターが全てを取り仕切る国家であるので、これまでの館長、センムの権限、立ち位置、仕事内容は全く変わらないことを保証すると言う事であったのですが、これは逆にMSDさんの方からも館長、センムには絶対に海洋堂で今の行っていることをやめないことが条件です、という まるで全くこちらが思っていることをそのまま返されたような感じでしたので、本当に驚いておりました。 そのような他の出資話ではありえないような特別な約束事をまとめるために時間はかかりましたけれども、今年の2月の終わりには基本合意に至ったのです。 まさにそのあとコロナの騒ぎがあったりして発表が少し遅れましたが、結果的に何も変わることなく契約となりました。

今回のプレスリリースに記してるように館長、センムの海洋堂における権限、センムのワンフェス実行委員長/代表としての権限も立場もすべての仕事内容は変わる事はありませんし、現在進めている大阪府門真市の海洋堂ホビーランド(海洋堂ミュージアム)も来年4月のオープンに向けて進めていきます。 他にも滋賀県長浜市にある海洋堂フィギュアミュージアム黒壁、高知県四万十町にある海洋堂ホビー館四万十、海洋堂かっぱ館、高知県南国市に完成予定の海洋堂高知南国ファクトリーなどの 他の事業やミュージアムも変わることなく進めていくことになります。

これからはMSDさんからの大きな資本力で、もっともっと面白い作品の製造開発を行うことにもなりますし また今年3月にはコロナで中止となりましたが、イタリア・ローマでの海洋堂フィギュア展示会からの ヨーロッパ海外ツアーなど様々な展開力を持つことによって大きく海洋堂の知名度を使ったフィギュア展開もできると考えると 大変ワクワクしております。

皆さん超ご期待ください。

 

 

 
 

ページの先頭へもどる