いよいよ始動した、海洋堂の贈るアートとしてのプラモケイ「ARTPLA」シリーズ。

「飼育員とライオンセット」は、動物造形の第一人者である松村しのぶによる原型の動物たちを軸に、その周りにいる人たちや小物、ストラクチャまでを含めてキット化した動物園シリーズの第1弾です。

全5種のラインナップをチェックして見ましょう。

ライオン（原型制作：松村しのぶ）

悠々と寝そべり、風格を感じさせる雄ライオン。リラックスした状態での四肢の姿勢なども、知識だけでは判っていそうで判らないもの。松村しのぶによる観察の結果が造形に反映されています。

イボイノシシとラーテル（原型制作：松村しのぶ）

体長1mほどのイボイノシシと、小型ながら勇猛な性質で知られるイタチ科のラーテル。ともに尻尾をピンと立て、互いを威嚇するような姿勢での立体化です。

飼育員と一輪車（原型制作：飼育員／村井太郎、一輪車／水田帆南）

一輪車に干し草を載せて運ぶ飼育員。動物のエサや寝床になる干し草は大量に消費されるそう。持ち手を支える腕、歩みを進める足元の力の入り具合まで実感を込めて造形してあります。

ゾウガメとバケツ（原型制作：吉良かずや）

体重200㎏を超えるという世界最大級のリクガメを、のそりと歩みを進めるしぐさもリアルに造形。エサやりや水洗いに使われるポリ容器各種もセットにして、シチュエーションの表現幅を広げました。

●飼育員と清掃用具（原型制作：飼育員／村井太郎、清掃用具／水田帆南）

モップ掛けによる床掃除姿と、一息つく立ち姿の飼育員セット。付属する竹箒とちり取り、干し草を持ち上げるフォークも組み合わせることで、様々な情景が演出できます。

いずれも円形のランナー4枚に加えて共通でもう1枚、柵のランナーが付属。

この柵はいくつでも繋げることができ、ジョイント部分でカーブして動物を囲むフィールドを自由に作ることができます。

生き物ならではの複雑な形状のパーツを、細部のディテールまでしっかり抜けるように配置した手のひらサイズのランナー。ヵ所によってはアンダーゲートも使い、細かいパーツを高い精度で組み立てられるように気を使った作りになっています。

飼育員フィギュアも、ツナギに長靴、無線機や帽子といった作業服の細部まで緻密に再現できるように分割。

組み立てには接着剤が必要ですが、ダボにも細かい工夫を重ねてあり、特にパーツの調整などしなくともピッタリと組み立てられる気持ちのいい精度が楽しめます。

額に汗して働く懸命な様子や、キリリとしたイケメン風と、飼育員それぞれの表情や顔立ちにも個性が刻まれています。

こちらはディテールがより判りやすいように、スミ入れを施したもの。これも意外と正確な形状は知らないライオンの顔の起伏に、たてがみや全身の毛並みまで、原型の作り込みがしっかり再現されているのをご覧ください。

亀の四肢を覆う鱗、甲羅に刻まれた年輪のような成長線もとても繊細な仕上り！　このようにスミ入れしただけでも映える美しいパーツになっています。

「ARTPLA 飼育員とライオンセット」はカプセル版、BOX版ともに発売中発売。

さらに動物園シリーズは、今後も大小のセットで続々と発売予定。動物と人間、アイテムやストラクチャーを組み合わせて、自由に動物園の日常風景を表現してください！