海洋堂広報ブログ

海洋堂によるフィギュア製品の開発記や広告・商品リリースでは伝えきれない薦めポイント、最新情報&裏話をチラリとお見せする号外コーナー

新型コロナ禍終息祈願! 造形スタッフによるアマビエ作品が大集合


ステイホームが合言葉のゴールデンウィークが始まりました。

家で過ごす皆さんへ少しでも楽しんでもらえるものを!というセンムの鶴の一声により、

海洋堂の造形スタッフたちによる、話題の妖怪アマビエを立体化する造形大会が開催されました。

急遽の催しにより「時間が足りない〜」と困窮する参加者もいてましたが(笑)、そんな大慌ての手作り感も含めて個性豊かな造形をご覧ください。

ではさっそく順不同に並べていきましょう!

 

作:木下隆志/造形作家

まずは、まんまるなデフォルメが可愛らしいアマビエ。嘴、ヒレなどの特徴は、リアルな形状も意識した作り込みになっています。


制作者 comment
何々風みたいなパロディを色々考えたのですが、こんなのになってしまいスミマセン。まあとにかく疫病退散ってなれば良いとなと思います。
マテリアルはファンドと精神安定剤です。

 

 

 

 

 

作:榎木ともひで(eyewater)/造形作家

こちらもマスコット風ですが、より記号化を進めたスタイル。デフォルメの違いにも、原型師ごとの物の見方が表れるところです。


制作者 comment
できるだけ可愛くシンプルにしあげました。
髪の毛をつける前の方がうちの子供にはかわいいと評判は良かったのですが、それではアマビエにならず小鳥になってしまうので子供の反対をおしきり髪の毛をパイルダーオン。
かわいさは減りましたがアマビエ度はアップ。
できるだけ髪の毛もポップにしあげましたがこの髪型でかわいく作るのは難しいですね。
素材はグレイスカルピーを使用しています。磨いてサフ吹きをした状態です。

 

 

 

 

 

 

作:松村しのぶ/造形作家

動物造形のオーソリティらしく海の生物としての荒々しささえ感じさせるものと、口から吐水する観光地の噴水風アレンジの2体


制作者 comment
アマビエ様、水中遊泳形態で、元気に水から飛び出されている状態です(スカルピー製)ちょっと中世のクジラ絵のイメージも足してみましたが、出来上がってみるとこれが毎度いつもと同じ感じで面白くない・・。
で、最初同時に作っていたもう一方も急遽完成させました。
こちらは同じ半獣半魚、シンガポールのあの像のイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

 

作:大津敦哉/アッセンブルボーグマイスター

道化師のように鮮やかなカラーリングになったアマビエ。艶やかなキューティクルを感じさせる髪の塗装も見どころです。


制作者 comment
『妖怪』と聞くと怖いイメージがしますが、アイデアスケッチするうちにシルエットがなんとなくペンギンっぽいと思ったので、特徴(クチバシ、長髪、ヒレの ような耳、鱗、三本足)は押さえつつシンプルで可愛いイメージで作りました。 素材はファンド、彩色はアクリルカラーです。

 

 

 

 

作:谷明/造形作家

シャープなエッジで構成された置物風アマビエの底面は、「疫病退散」の文字が捺せるスタンプになっています。


制作者 comment
アマビヱどうしようか考えた末、メカ系は合わないのでベーシックに木彫りクマ風のエポパテ彫りです。底面に疫病退散ハンコ。

 

 

 

 

 

作:田熊勝夫/造形作家

【アマビエ高速遊泳態】海中を高速で泳ぐ、スピード感あふれるフォルム。レリーフ状の造形で、裏面にマグネットを仕込んであるのでスチール面に貼り付けられます。


制作者 comment
コロナも、早くサーっと過ぎて欲しくて泳いでる感じにしました。
立たせられないし、時間も無かったので半分削りマグネットを埋め込みました。冷蔵庫などに貼れます。材料は、エポパテ、磁石。

 

 

 

 

 

作:BOME/造形作家

軽やかにステップを踏むような足運びに、立体的な鱗はドレスにも見えます。


制作者 comment
一日半スカルピー造型でしたマル。

 

 

 

 

 

 

作:寺岡邦明/造形作家

古代魚のような尾びれを持つ、UMAスタイルのアマビエ。


制作者 comment
「アマビエ」予言する怪物のひとつであるそうだ。
コロナウィルスが流行っている今……伝承にすがりたい気持ちはわかるのだが、
今必要なものはマスクと外出自粛とうがい、手洗い、消毒エタノール。それとしっかり三食ご飯を食べて適度な運動と睡眠。自身の免疫力上げて今はしのぐしか無いのよ。寺岡の造形物は今も昔も石粉粘土のファンドよ

 

 

 

 

 

作:松本栄一郎/造形作家

「コロナに対抗してアマビエがきてくれたぞっ」連れてきた魚を武器にして、コロナウィルスを退治してくれそう!?


制作者 comment
ピンとくる人もイルカと思いますが、とある絵のパロディです。せめてきたのではなく、やつらをやっつけに来てくれたという体です。
持たれているヤガラっぽい魚は「え?!オレ?何もできないっすよ!」って表情にしたつもりですが、伝わってるかは疑問。そこそこ細かいディテールも考えましたが諸事情により(笑)伝われば良し!の最低限の表現になりました。こんな時なのでニヤついてもらえたら嬉しいです。素材は見たまんまのファンドです。

 

 

 

 

 

 

作:片山ひろし/造形作家

妖怪画を思わせる、デフォルメ風なのに実在感のあるアレンジで、陶製風塗装仕上げ。木の年輪を活かした台座に書き込まれた「あまびゑ」の落款にも味わいがあります。


制作者 comment
あまびゑ様
【タテマエ】 いろいろなアーティストさんが自分なりのイラストを発表してコロナの終息を願っている今、造型家にもその機会を与えていただき感謝します。心を込めて作りました。迷信でもなんでも日常を取り戻す一助になれば幸いです。

【ホンネ】 一日で作るために、奇をてらった策を考える時間すら惜しかったので水木しげる氏の有名な絵をそのまま作りました(思考0㌍)。 マテリアル:ファンド

 

 

 

 

 

 

 

作:山口勝久/造形作家

なんとも頼もしいマッシブボディのキャプテン(?)・アマビエ。額のAはもちろんアマビエのA。


制作者 comment
ウロコ(?)がスケイルアーマーに見えたのでこのように。
今はアッセンブルしちゃだめです!
素材は、デジタル造形 →光硬化樹脂の出力

 

 

 

 

 

 

作:村井太郎/デジタル造形オペレーター

デジタル造形のオペレーター担当による作品。仮面と鱗フードの下には、美しいプロポーションの……映像づくりの資金集めが得意そうなキャラが!?


制作者 comment
人間がアマビエ様に扮していたらどうなるかと思い、このようになりました。材質は、デジタル造形→光硬化樹脂の出力

 

 

 

 

 

 

作:松尾信行/マツオカステン主宰

榎木さん片山さんとともに、外部からの参加していただけたのが、ワールドタンクミュージアムの原型なども手がけているマツオカステンの松尾氏。アマビエになったセンムは、口が開閉して電飾ギミックまで仕込まれた力作です。


制作者 comment
昨今コロナウイルスで世知辛い世の中、センムさんよりぱぁっと景気のエエもん
「作ったらんか〜っ」て、ことで普段1/144スケールのAFV関係しかつくったことのない私ですが、ご指名に預かりまして必死で製作させて頂きましたのがアマビエ様ならぬシェンム〜ビェ〜様です。制作素材ですが私の場合、プラバンやエポキシパテを主体に制作してますので今回もエポキシパテを多用しながら削り盛りしながら、頭部は会社にあったセンムフギュアを元にシリコン型をつくりレジンに置き換えて制作しました。世の中景気が悪いときこそ楽しいことを!皆さんに喜んで頂ければ幸いです。

 

 

 

以上14作品、ここに大集合!!

海洋堂造形スタッフ&造形作家が思い思いに工夫を凝らしたアマビエの数々、いかがだったでしょうか。

海洋堂のフィギュア製品ともども、ゴールデンウィークをお家で過ごす助けになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

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