2021北京WF限定!(ONE-OFF)
【作家コメント】
・「エヴァンゲリオン初号機 清水ゆう子 Ver.」
エヴァ初号機はそのイメージカラーがあまりにも強いため、何か特徴的な表情を加えたくて筆に含ませた塗料をエアブラシのエアで飛ばす技法を駆使し、全身に金属色の塗料で凹凸を付けてみました。思わず触れてみたくなるのがポイントです。体表の情報量が多い分、色味は全体的にシックにまとめてみました。
・「エヴァンゲリオン2号機 獣化第2形態 清水ゆう子 Ver.」
初号機と対になるよう2号機にも数か所に同じ技法を用いてありますが、脇腹の部分は表面を滑らかなままにして、背中に残る赤い装甲が溶けて伸びているようなイメージを表現しています。凸凹な面との対比を楽しんで下さい。背中から突き出た棒一本一本にも青緑の塗料の粒を吹き付けることで、複雑な光の反射を生み出し微妙な変化を付けています。
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清水ゆう子 Yuko Shimizu
1972年京都府生まれ。大学時代に日本画を専攻するも、爬虫類等の造形に興味をもち1996年に海洋堂へ入社。入社後すぐにアクアランドの塗装チームとなる。モチーフ本来の印象を忠実に再現する、職人気質の正確で丁寧な塗装で造形師からの信頼も熱く、生物系をはじめ、女性ならではの感覚を活かした、可愛い系の作品のペイントマスター(塗装見本)なども担当。ダイノテイルズシリーズなど恐竜や爬虫類系のシリーズでは一部原型も手掛けている。
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「エヴァンゲリオン初号機」
原型制作 松村しのぶ
自然モデルのスカルプターとして、生物に対する広範な知識、高度な技術力・創造力を駆使した造形で圧倒的な存在感を示す造形師。海洋堂の生物フィギュアの総指揮を執っている。また、日本各地の博物館やイベントなどの展示モデルも数多く手がけており、ニューヨーク自然史博物館にも恐竜復元モデルを提供している。
本作はエヴァンゲリオン初号機に生物的アレンジを取り入れ表現した傑作造形作品。オリジナル原型を3Dスキャン後、各ディテールの追加加工やプロポーションを自身の手によって再調整している。ダメージを負いながらも暴走した力によって第4の使徒を蹂躙し、破損部や拘束具の隙間から覗く人造人間としての表現と凶暴な表情は圧倒的な存在感を放っている。
第4の使徒をイメージしたベースは初号機の存在を引き立たせながらも情報量を削がないギリギリまで切り詰められたバランスで表現し成立させている。
「エヴァンゲリオン2号機 獣化第2形態」
原型制作 吉良かずや
海洋堂の関連会社 株式会社奇想天外に所属。カプセルフィギュアの動物や、生物アクションフィギュア「リボジオシリーズ」のオオスズメバチ・タガメの原型などを手がける、次世代を担う新鋭造形師。
本作は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で獣化第2形態(ビーストモード)で野生の本能を開放したエヴァンゲリオン2号機と第10の使徒との激闘を表現している。
設定画のプロポーションを出発点に、
・生物造形の最高峰 松村しのぶ
・圧倒的なメカ造形センスで面を構成し、精密なディテールを施す 谷明
・キャラクターのイメージそのままにポージングをとることが可能なアクションフィギュアを生み出す 山口勝久
海洋堂の名だたる造形師達のエッセンスを盛り込んでいる。
©カラー