2021北京WF限定!(ONE-OFF)
【作家コメント】
・「エヴァンゲリオン初号機 かたやまひろし Ver.」
松村氏の生物感あふれる初号機を眺めているといろんな表現を試してみたくなります。 今回はポーセリン【磁器】をイメージして仕上げた物になっており、 磁器素焼き【和紙風】に見立て淡い色を丁寧に置いていき、最後に表面全体に硝子釉を纏わせるため薄めたクリアを30層重ねた作品になります。
ガラス釉薬のツヤを表現しており、ディスプレイする際はスポットライトを当てると美しいハイライトが生まれます。
・「エヴァンゲリオン2号機 獣化第2形態 かたやまひろし Ver.」
吉良氏の傑作、ビースト弍号機。精密な造型と躍動感がこの作品の魅力です。
磁器表現を用いる今作で最も気を付けたのがベースカラーの赤。焼き物【陶器】の炎の世界では赤を出すのが柿右衛門の時代からの課題で追究され続けています。血でも植物でもない生きた赤を出すために随分と色を重ねました。 硝子釉の表現で薄めたクリアを30層重ねました。
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かたやまひろし Hiroshi Katayama
1986年海洋堂に入社。当時の人気作品【北斗の拳】シリーズで原型師として活躍。1997年に退社し帰郷。瓦メーカーで鬼師(鬼瓦製作職人)に10年携わりながらも造型活動を続け、近年また海洋堂の原型製作活動に復帰。カプセルフィギュア 大阪フィギュアみやげなどを手がける。焼き物造型メーカー、アトリエしまね主宰。
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「エヴァンゲリオン初号機」
原型制作 松村しのぶ
自然モデルのスカルプターとして、生物に対する広範な知識、高度な技術力・創造力を駆使した造形で圧倒的な存在感を示す造形師。海洋堂の生物フィギュアの総指揮を執っている。また、日本各地の博物館やイベントなどの展示モデルも数多く手がけており、ニューヨーク自然史博物館にも恐竜復元モデルを提供している。
本作はエヴァンゲリオン初号機に生物的アレンジを取り入れ表現した傑作造形作品。オリジナル原型を3Dスキャン後、各ディテールの追加加工やプロポーションを自身の手によって再調整している。ダメージを負いながらも暴走した力によって第4の使徒を蹂躙し、破損部や拘束具の隙間から覗く人造人間としての表現と凶暴な表情は圧倒的な存在感を放っている。
第4の使徒をイメージしたベースは初号機の存在を引き立たせながらも情報量を削がないギリギリまで切り詰められたバランスで表現し成立させている。
「エヴァンゲリオン2号機 獣化第2形態」
原型制作 吉良かずや
海洋堂の関連会社 株式会社奇想天外に所属。カプセルフィギュアの動物や、生物アクションフィギュア「リボジオシリーズ」のオオスズメバチ・タガメの原型などを手がける、次世代を担う新鋭造形師。
本作は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で獣化第2形態(ビーストモード)で野生の本能を開放したエヴァンゲリオン2号機と第10の使徒との激闘を表現している。
設定画のプロポーションを出発点に、
・生物造形の最高峰 松村しのぶ
・圧倒的なメカ造形センスで面を構成し、精密なディテールを施す 谷明
・キャラクターのイメージそのままにポージングをとることが可能なアクションフィギュアを生み出す 山口勝久
海洋堂の名だたる造形師達のエッセンスを盛り込んでいる。
©カラー