日本の名城を知り、味わうことができる!
既存の城の立体物といえば、ほぼすべてが天守閣、または本丸を造型したものでした。今回のコレクションは城の「構成要素」に目を向け、マクロ視点では城郭全体、ミクロ視点では鬼瓦ひとつまでを取り上げました。より深く日本の名城を知り、味わうことができるでしょう。
■1.城郭(大坂城)
原型製作:市原俊成
平時における政治の中心、戦における防御の拠点、すなわち「城」全体を指す。城下町をもつ城も多く、もっとも外側の堀や土塁に囲まれた範囲を城郭という。
■2.天守閣(安土城)
原型製作:マツオカステン
正式には「天守」という(「天守閣」は俗称)。城郭の中でもっとも高く大きい建造物。城主の居宅と思われがちだが、実際には物置として使われた例も多く、天守のない城も存在する。
■3.本丸(姫路城)
原型製作:マツオカステン
城主の居宅を含む、城郭の中心となる区域を指し、「一の丸」「一の曲輪(くるわ)」ともいう。奧御殿や天守閣、櫓などが建ち並び、一般に「城」としてイメージされるのは本丸であろう。
■4.金鯱(名古屋城)
原型製作:鈴川大葵
想像上の動物である「鯱(しゃち)」を象った、主に天守の大棟に取り付けられる装飾。鬼瓦と同様に災厄をはらうとされ、火事の際には水を噴き出し火を消す、と信じられた。
■5.鬼瓦(松本城)
原型製作:かたやまひろし
装飾と魔除けをかねて設置される鬼瓦。城においては城主の威厳を示すとともに災厄をはらう目的で設置された。本職の鬼瓦職人(鬼師)でもある造形師・かたやまひろしが原型製作を担当。
写真は見本として制作したものであり、実際の製品とは細かな仕様が異なることがありますのでご了承ください
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