ワールドタンクデフォルメ~陸上自衛隊編2~
■1.73式大型トラック(旧型)
通称「3トン半」と呼ばれる、陸上自衛隊輸送車両の中でもっともポピュラーな車両。モデルチェンジを繰り返し、40年以上にわたりいまだ現役の古強者である。旧型は車体前面の凹凸が特徴で、民間用のトラックとは大きく印象が異なる武骨な外観を有している。製造はすべていすゞ自動車による。
■2.73式大型トラック(現行型)
1999年以降生産の、キャビンの設計変更により外観が大きく変化したタイプである。ベース設計も民間用トラックと共用され、AT変速機(いわゆるオートマ)を装備した車体も導入されている。最新型は直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最初期型に比べて出力が45馬力、最高速度が20km/hアップし105km/hとなった。
■3.81式短距離地対空誘導弾(短SAM)
73式大型トラックをベースに、短距離防空用地対空ミサイルを搭載した車両である。実際の運用時には同じく73式大型トラックに射撃管制装置を搭載した車両とペアを組む。誘導弾4発が装填でき、フェーズドアレイレーダーと赤外線パッシブ・ホーミング方式を採用し、二つの目標に対する同時追跡および連続攻撃が可能である。
■4.90式戦車
61式、74式に続く国産戦車であり、1990年に制式採用された。第三世代主力戦車に分類され、120mm滑腔砲と複合装甲を備える。同世代の西側戦車では初となる自動装填装置の採用により、乗員3名での運用を可能とした。制動能力にすぐれ、時速50km/hから2m以内で停止することが可能である。
■5.10式戦車
最新の国産主力戦車であり、現時点において「世界最強」と目される。市街戦を想定し、90式戦車に比べ大幅にダウンサイジングされ機動性が更に向上している。主砲の制御技術も群を抜いており、激しく蛇行しながらも正確に目標をとらえ命中させる「スラローム射撃」を披露し、注目を浴びたことは記憶に新しい。
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