海洋堂広報ブログ

海洋堂によるフィギュア製品の開発記や広告・商品リリースでは伝えきれない薦めポイント、最新情報&裏話をチラリとお見せする号外コーナー

水中の最強捕食昆虫! 「リボジオ タガメ」先行サンプルレビュー


立体百科事典リボジオシリーズに、水中に棲む水生昆虫の中でも日本最大種となるタガメが登場します。

いよいよ予約開始となった「リボジオ タガメ」のサンプルを、いち早くご覧いただきましょう!

じつにリアルな造形なので、虫が苦手な人はご注意ください。

かつての日本では田んぼの水路などに多く見られましたが、農薬の流入などにより大きく数を減らし、現在では絶滅危惧種に指定されているタガメ。

本物の体長は4.5~7センチ弱と水生の捕食昆虫の中でも最大サイズで、リボジオでは前肢を含まない全長が約15.5センチと倍以上のサイズで立体化しました。

 

 

眼は塗装によって深みのある艶を再現。体表の細かな模様、羽部分の支脈のディテールなど、全身くまなく手の込んだ仕上げを施してあります。

 

最大の特徴が、鋭い爪を備えて大きく伸びた前肢!

日本のタガメは、タイワンタガメ、ナンベイオオタガメといった海外の近縁種と比べて体長が小さいわりに前肢の長さは最大と、際立ったバランスをもっています。

 

 

リボジオでは前肢の3か所に可動ジョイントを内蔵するとともに、軸の挿し込み角度も工夫して幅広い可動範囲を確保。

ピッタリと畳んだ状態から、餌を捕らえるためにいっぱいに伸ばした姿までダイナミックな動きが楽しめます。

 

他の脚もすべて可動仕様。それぞれに可動ジョイント2か所で水をかいて泳いだり、大きな獲物を捕らえる際には後肢も使って羽交い絞めにする様子も表現できます。

 

オールABS製で、細い脚もかっちりとした作り。

ジョイントの渋みも遊びやすいように入念に調整してあり、平たい身体をこの脚だけで支えることもできる安定性がありますよ。

 

 

緻密な造形により、後の四脚に水をかくための長い毛が密生している様子までも観察することができます。

 

頭部は付け根の可動ジョイントに加え、口吻もボールジョイントで可動。さらにあまり意識されない胸部の可動も再現してあります。

 

ほぼ全関節の可動に加えて、腹部の後端から伸びる呼吸管も、スライドギミックで伸縮を再現!

可動を活かして様々なポーズで飾れるよう、ベースには長短2種類の可動支柱が付属します。

水中を泳ぐ姿でのディスプレイ用には短い可動支柱。

 

長い支柱を使えば、伸ばした呼吸管だけを水面に突き出し、逆さま状態で水中の獲物を待つ独特の姿が再現できます。

 

 

 

さらには、その「獲物」としてギンヤンマの幼体であるヤゴが付属!

 

もちろん、ヤゴの方も手抜かりのない迫真の仕上がり。

全身をクリア成形した上に塗装を施し、幼生の未成熟な体構造を表現しています。

 

バイプレイヤーとしての演技をこなせるように、腹部は捕らえられて身をよじった状態。

頭部は可動ジョイント、腹部と6本の脚の付け根はボールジョイントで可動します。

 

頭部の下には、折りたたまれた独自の構造を持つ顎が造形されています。

ヤゴもまた他の虫や小型の魚まで餌とする捕食昆虫で、タガメも小さいときには逆にヤゴの餌食となることも……。

 

後足で水をかいて素早く泳ぎ、長い前肢で獲物を捕らえるタガメ!

 

がっちりと獲物を引き寄せたあとは、細い口吻を刺して体液を吸います。

捕食者と獲物のセットで、自然の摂理に思いをはせてください。

 

タガメは絶滅危惧種として、2019年には環境省により売買および販売目的の捕獲が禁止されています。

希少な水生昆虫ですが、2021年4月発売となる「リボジオ タガメ」なら身近にお楽しみいただけますよ!

 

©KAIYODO

-構成・文・写真/ TAC☆-

 

■サイズ

全長約155mm

■可動箇所

18箇所

■オプションパーツ(付属品)

・透明ディスプレイベース(アーム2種)

・GEO用アーム+GEOアーム(ショート)

・GEOマグネットアダプター

・ギンヤンマ(ヤゴ)

■可動加工

大津敦哉

■原型制作

吉良かずや

■製作総指揮

松村しのぶ

■価格¥8,000(税抜)

■発売時期:2021年04月予定

海洋堂オンラインストアで購入する

 

ページの先頭へもどる