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海洋堂によるフィギュア製品の開発記や広告・商品リリースでは伝えきれない薦めポイント、最新情報&裏話をチラリとお見せする号外コーナー
地球上の全生命を対象に造形する、立体百科事典リボジオ。
お待たせしましたが、第3弾となる「オオスズメバチ」が8月発売に向けていよいよ予約開始!
先行してテストショットによるレビューをお送りします!!
オオスズメバチは蜂の中でも攻撃性の高さ、刺された人がアレルギー反応で死亡することもあるという針の毒性の強さで知られる、恐るべき生物です。
働き蜂であるメスの捕食者らしいがっしりとした体格を、手のひらに余るサイズで立体化しました!
頭部から腹部までの全長は約16センチ。実際の大きさは3~4センチになるので、4~5倍のスケールとなっています。
松村しのぶ製作総指揮のもと、解剖学的な正確さと自然が生み出した生体構造の魅力を盛り込んだ造形を、細部まで見ていきましょう
リアルな造形だけに、虫が苦手な人はご注意ください!
正面から見た頭部は、ひと目でその凶暴さが伝わってくるような顔立ち。
途中で曲がった触覚や鼻先にあたる「頭楯(とうじゅん)」の形状などがメスの特徴となっていて、触覚の節の数にいたるまで正確に再現されているんです。
攻撃的な印象を際立たせている吊りあがった形状の複眼には、クリアパーツを使用。内側の彩色にも工夫を凝らして、質感を再現しました。
捕食した虫の肉や、巣の素材になる木までかじり取る頑丈な大顎はジョイントで開閉。その中にある複雑な形状の口器(舌)も緻密に再現してあります。
中央の胸部に羽根、6本の脚の可動部が集中しているのが昆虫の特徴。ゴツゴツと硬そうな背面、裏側の節などの質感もじつにリアルな仕上がり。
蜂のいちばんの印象といえば、やはり腹部の縞模様。黄色と黒の縞は危険のサインとして、人間の生活の中にも取り入れられているぐらいですね。
濃い茶色のグラデーションと鮮やかな黄色の模様を、鮮明な塗装で仕上げました。
翅(はね)はクリアパーツを使用し、美しく透ける翅脈をディテールと塗装で表現。さらに、差し替えで開閉を再現しました。
こちらは着地時の細く折りたたまれた状態。
こちらが開いた状態の翅パーツ。
四枚の翅を持ちますが、飛行時には前後の翅が細かい鉤で引っかかり、一体になって動く構造。
リボジオでも、この一体になった状態で1パーツにしました。
細い6本の脚は、リボジオ初の全可動!
それぞれの脚が付け根と中間部分のジョイントでワキワキと動かせます。
もちろん、小さな棘などの形状も精密に再現しました。
脚の可動範囲は広げるだけでなく、身体に沿わせるように畳むこともできます。
狭い巣の中を動くための構造を実感してください。
細い脚を可動にしたので、胴体を支えるためベースには専用の短い可動支柱が付属します。
飛行姿勢でのディスプレイには、従来の長い可動支柱も付属。
先述のように左右それぞれ1枚ずつに一体化した翅は、付け根のジョイントで前後上下に可動。羽ばたく様子をお好みのままに演出することができますよ。
さらに! 蜂らしさを演出する最大のポイントが腹部の可動です!
腹部は2か所のボールジョイントでフレキシブルに動かすことができ、胸部との接続部分もジョイントで折り曲げが可能。
敵を刺す姿勢をとるために腹部と胸部の間が固形物を消化できないほどに細まっているという、本物そのままの構造で動かせるようになっています。
そして差し替えなしで、腹部の先にある針が出現するギミックも搭載!!
まずは先端をパカッと跳ね上げます。この部分には、磁石を内蔵して普段は動いてしまわないようになっていますよ。
跳ね上げた先端を開くと毒針が収納されていて、スライドして伸ばすことができます!
針を伸ばして元通りに閉じれば、強烈な毒液をもつ針でいまにも刺そうとする姿に!!
せっかくなので屋外にも連れ出してみましたよ!
他の虫をエサにするだけでなく、樹液をエサにすることもあるそうです。
ちょうど6月頃が、オオスズメバチの活動が活発になる時期だそう。
実際にこんな警戒態勢を見たら、近くに巣があるしるしです。刺激しないようにそっと離れましょう!
危険なオオスズメバチですが、リボジオなら安全に遊ぶことができます。
第1弾のダイオウサソリと、こんなありえない毒針対決だってリボジオならでは!
さらにリボジオは、次回作も着々と準備中!
最新の原型をちょこっとお見せしましょう!!
オオスズメバチに続いて登場予定なのがタガメ。なかなか馴染みがないと思いますが、じつは水中の昆虫では最強という捕食者。
エサとして捕らえられたトンボの幼虫、ヤゴも付属。鉤爪のある長い前脚で捕らえ、尖った口で体液を吸う姿が再現できます。
こちらは人気のクワガタの中でも、巨大な大顎が目を惹くギラファノコギリクワガタ!
鹿の角のような大顎はもちろん可動で、左右が連動して開閉するというギミックも盛り込まれています。
これからますます充実していく立体百科事典「リボジオ」シリーズ。「オオスズメバチ」は、8月発売に向けて予約開始となります。
リアルにして、それ以上に生物の魅力を表現した可動フィギュア。夏休みの自由研究の素材にもぜひどうぞ!
©️KAIYODO
-構成・文・写真/ TAC☆-
■仕様
PVC&ABS製塗装済み完成品
■サイズ 全長:約180mm
■可動箇所 全25箇所
■オプションパーツ
・透明ディスプレイベース
※GEOアーム+GEOアーム(ショート)
・4mmジョイント(無可動)×6個
・翅(飛翔用)
■造形総指揮 松村しのぶ
■可動加工 大津敦哉
■原型制作 吉良かずや