川辺に潜む恐るべき捕食者
命がけの攻防を大型スタチューで!
海洋堂が贈る「Nature Tales」は、生物造形の第一人者・松村しのぶの造形総指揮のもと、あらゆる環境、あらゆる時代から大自然の中に生きる生物たちをテーマにした大型スタチューシリーズ。今回は、強力な顎で大型の生き物も捕食する水辺のハンター、ワニがテーマです。
エジプトの大河、ナイルの名を冠しアフリカ中南部に生息する「ナイルワニ」は、目の前の生き物にはなんでも襲い掛かるという獰猛さをもち、最大では5メートルにもなる大型種。同じくアフリカサバンナに生息するウシ科の草食動物「ヌー」を水中に引き込もうと、脚に喰いついた瞬間を全長42センチというサイズで立体化。川の水を波立てて奮闘する2頭の攻防が、目の前いっぱいに広がる情景モデルになっています。
アートとしても通用する本格スタチューを引き立てるプレート付きの木調台座に、本品を大切に扱っていただくための手袋、認定書も付属。自然の中の物語を体感できる名造形をぜひお手元にどうぞ。
●獲物に噛みついたまま、巨体を回転させて肉をちぎりとる「デスロール」を繰り出そうと身を捻るナイルワニ。ヌーも後脚を蹴り上げて抵抗しますが、2トンにも及ぶという咬合力から逃れるのは難しいかもしれません。咥えた脚を離すまいとするワニと、懸命に暴れるヌーの、力強くもしなやかな筋肉の躍動を伝える造形が、迫真のドラマを描き出します。
●規則正しく直線的に分割された背中の鱗板、淡い縞模様などの特徴を生物学的にも正確に造形・塗装を施して見ごたえある仕上がりに。水中から飛び出したばかりの、濡れた質感も塗装で表現。濁った川の水の色合いまでも、生息域の自然環境を考証したリアルなものになっています。
【松村しのぶの造形コメント】
アフリカの水辺 季節毎の移動や水を飲みに川へとやってくるヌーはしばしばナイルワニの襲撃を受ける。強力なワニの顎は獲物に噛みついたら決して離さない。さらには咥えた直後に大きく体を振って獲物に逃れる隙をも与えない。
アフリカサバンナを代表する大型哺乳類、ヌーとナイルワニの対決、ワニの仲間は27種類が知られており、どれも似たようなイメージがあるが実際は種類により顔つきや特徴も異なる。ワニの中でもトップクラスに強面で且つ頑強さを備えたナイルワニは、まさに皆が思い描くワニのイメージそのものだろう。
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