日本の防衛最前線、陸上自衛隊出動せよ!
島国たる日本において、有事に最前線となる島嶼(とうしょ)の防衛はこの上なく重要となります。もっぱら海上および航空自衛隊の出番と思われがちですが、もちろん陸上自衛隊もその一翼を担います。WTD第9弾は、迫る敵機を陸から迎撃する対空戦闘車輌と、文字通り水際で縦横無尽に作戦行動を行う水陸両用車輌にスポットを当てました。
■ラインナップ
・87式自走高射機関砲(オリーブドラブ)
日本独自の設計開発による自走対空砲の1種。74式戦車の車体をもとに旧・西ドイツのゲパルト自走対空砲を参考とし、高性能レーダーと射撃管制装置により高い命中率を誇る。
・87式自走高射機関砲(2色迷彩)
1987年に制式化。生産コストが1両あたり15億円を超える高額装備ということもあり、1994年をもって調達終了。総配備数は52両に留まっている。
・87式自走高射機関砲(冬季迷彩)
武装:エリコン35mm機関砲KDA×2、全長:7.99m、全幅:3.18m、全高:4.40m、重量:38.0t、最高速度:53km/h、乗員:3名
・水陸両用車〔AAV7〕(オリーブドラブ)
米軍設計開発による上陸強襲作戦用の水陸両用車輌。陸上自衛隊では2013年に4両が初めて導入、配備された。2020年現在、派生型併せて58両が配備されている。
・水陸両用車〔AAV7〕(2色迷彩)
米軍での初配備は1971年。改良を加えつつ約50年にわたって現役を続けており、基本設計の良さが窺える。最新のSU型は2035年まで運用予定。
・水陸両用車〔AAV7〕(デザート)
武装:40mm自動擲弾銃Mk.19×1&12.7mm重機関銃M2×1、全長:8.16m、全幅:3.26m、全高:3.31m、重量:25.6t、陸上最高速度:72km/h、乗員:3名+25名
©KAIYODO