ファンタジーの世界のみならず現世にも存在するドラゴンたち
造形集団・海洋堂の造形師には生物をこよなく愛し、トカゲもただ好きなだけでなく飼育しているディープなマニアがいます。日々トカゲたちと接している彼らが松村しのぶの監修を受けて作り上げたトカゲフィギュアの完成度は美辞麗句を並べ立てるまでもないでしょう。百聞は一見にしかず。是非手にとってお確かめください。
■ウミイグアナ / Amblyrhynchus cristatus
現生トカゲで唯一の海生種。海に潜って岩場の海藻を食べていて、体内に溜まった塩分は、目の前方にある塩腺で濾し出し、鼻孔から排出する。ガラパゴス諸島の固有種で、島によって体色が異なり、全身黒いものから、赤・緑の派手なものまで知られている。
(原型製作: 清水ゆう子)
■モロクトカゲ / Moloch horridus
全身に円錐形の棘が並んでおり、これは敵に襲われても飲み込まれないためのものと考えられている。全身から口に溝が走り、体に付着した水分を効率よく摂取できるようになっている。小さな口で、大量のアリを一匹づつ舐めとるようにして食べる。
(原型製作:古田悟郎)
■ガラパゴスリクイグアナ / Conolophus subcristatus
ガラパゴス諸島を代表するトカゲで、様々な要因によって絶滅の危機に瀕しており、一部ウミイグアナとの交雑も知られている。オスはそれぞれ縄張りをもち、繁殖期にはオス同士で頭部を押し付け合う争いを行う。島内のサボテンや、その花が大好物。
(原型製作: 清水ゆう子)
■エリマキトカゲ / Chlamydosaurus kingii
後肢だけで直立し走行することであまりにも有名だが、本来は樹上に棲み、地上に降りるのは食事のときなどに限られる。危険を感じると首周りにあるエリマキ状の皮膚を広げて威嚇する。ニューギニア島やオーストラリア北部に分布。
(原型製作:松村しのぶ)
■コモドドラゴン / Varanus komodoensis
全長3メートルにも達する世界最大のトカゲ。インドネシアのコモド島他の島々にすみ、島の生態系の頂点に君臨している。4キロメートル先にあるエサを嗅ぎつける鋭敏な嗅覚をそなえ、最近の研究から、強い毒をもつことが明らかになった。メスのみで単為生殖した記録もある。
(原型製作: 清水ゆう子)
※写真は見本として制作したものであり、実際の製品とは細かな仕様が異なることがありますのでご了承ください。
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