精密造形と彩色で再現する仏教美術
日本の精神文化に不可欠な役割を果たしてきた飛鳥時代から続く仏像や寺院絵画づくりは、
時代がくだるとともに日本独自の進歩を遂げてきました。
種々の技巧や空間の構成は現代のフィギュア造形に相通ずるものがあります。
そんな仏像をモチーフにした『日本の至宝・仏像立体図録』に第2弾が登場。
●伐折羅大将(木彫、経年劣化)
薬師如来の眷属である十二神将のひとり。なかでも姿が特に奇異であるため、後世に華美で奇を衒った振る舞いをする者を指して「ばさら」と言う語源になりました。 (原型制作:村田明玄)
●十一面観音(木彫、金)
変幻自在の観世音菩薩が化身した姿のひとつ。11の顔は人間のもつ11種類の煩悩を断ち悟りを開く功徳を表すものとされています。 (原型制作:田熊勝夫)
●誕生釈迦仏(経年劣化金、金)
ブッダ生誕の姿を表したもの。生まれてまもなく七歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指し右手を挙げ「天上天下唯我独尊」と話したといいます。 (原型制作:田熊勝夫)
●阿修羅(金)
穏やかなイメージではありますが、娘を奪った帝釈天と長きにわたって何度も戦いを繰り広げた後、天界を追われ、阿修羅道の主となりました。 (原型制作:木下隆志)
●風神(フル彩色)※レア
風をつかさどり、そよ風から暴風雨までを自在に操る。日本神話ではイザナミが朝霧を吹き払った息から生まれたとされます。 (原型制作:谷口順一)
●雷神(フル彩色)※レア
雷を鳴らし、人のヘソを取るといわれる雷神。雷よけのまじないに「くわばらくわばら」というのは、桑原(菅原道真の領地)だけには雷が落ちなかったから、だそうです。 (原型制作:谷口順一)
※写真は見本として制作したものであり、実際の製品とは細かな仕様が異なることがありますのでご了承ください