作家コメント
江戸時代の画家、伊藤若冲が発明した狂気的画法、枡目描き。
画面に1cm四方方眼をしき、その四角に色彩を施して画面を造る。モザイク画に近いがデジタル画法でもある。数百年前にすでにデジタル画が発明され完成されていた。仏教の教え(般若心経)に『色即是空空即是色』がある。
この世で見えるものは、『色』であり実体がなく『空』であり、『空』は即、形を変え流転、また『色』となす。
熱心な仏教徒でもあった若冲は、この世で見えるものはただの『色』の集合体と知って、この枡目描きを後世に遺したのかもしれません。
その枡目塗装をしたカットくんです。模様は虎です。