仏教の守護者である五大明王の一角をなし、北方を守護する金剛夜叉明王を勇猛なイメージをそのままに立体化。
日本を代表する造形家である竹谷隆之が立体用のデザインと造型総指揮をつとめ、三面六臂の姿と中央の顔に五つの眼を持つ猛々しい明王像がタケヤ式自在置物にラインナップ。
仏教の敵となる事象に対して睨みを効かせる威風から「戦勝祈願の仏」として多くの戦国大名たちが信仰。その迫力ある姿にリボルバージョイントを内蔵し、フル可動仕様のアクションフィギュアとして立体化しています。
特徴とも言える6本の腕は独立して可動。その特徴的な6本の腕を動かし、戦勝祈願の仏らしい、勇壮なポージングを取らせることができます。
炎のように逆立った焔髪、煩悩の象徴である邪鬼を見張るといわれる中央の五つの眼が特徴の憤怒の表情も緻密に造型。左右には額に第三の眼を持つ顔があり、あらゆる角度から多くの眼で邪鬼を睨みつける姿が再現され、背中には炎をかたどった火焔光も配置されています。
翻る表情が表現された着衣や腰布は、分割接続した軟質素材を使用することで、自在なポージングが可能となっています。
右腕には、強力な雷を放つ金剛杵、矢、宝剣を構え、左手には如来や菩薩の注意を喚起するという金剛鈴、弓、宝輪を持ち、仏教を守るために武装した姿を再現する各種法具も付属。それぞれが単独でも眼をひくほどの緻密な造型がなされています。
金剛夜叉明王が立つ小型の蓮華座である踏割蓮華座が付属。蓮華座の基部にリボルバージョイントが内蔵されており、ポージングに合わせて微妙な角度付けが可能となっています。
【金剛夜叉明王とは】
古代インド神話において、人を襲っては喰らっていた夜叉が大日如来と出会って慈悲の心が芽生え、悪人だけを選んで食べるようになり仏教の守護者となった明王。不空成就如来の化身ともされる。敵を屈服させるための修法「金剛夜叉法」の本尊としても知られている。「過去、現在、未来の仏敵や悪欲を喰らい尽くし、善を守る」ということから、古くから戦勝祈願、無病息災の仏として拝んできたと言われる。
©︎竹谷隆之・山口隆/KAIYODO